掃除で直感力を磨こう!

☆まだ先行きが不安なコロナ禍で、我々は莫大な情報の中から、自分にとって有益な情報がどこかにないか常に探し求めている。目的を認識している人ならまだしも、暗闇の星を彷徨う船のように流されている浮揚感さえある。そんな時、すでに自分の中にある確かなDNAの中には、以前からずっとやりたかったことや、まだ目覚めていないが自分がわくわくできる確かな情報が眠っているはずだ。ホテルで毎日掃除をしていると、段々とその眠っていた直感が研ぎ澄まされてくるような感覚に出会います。今回は、掃除を通した直感力について皆さんと共有していきたいと思います!

早朝「チュリチュリチリリリイー」という高く美しい歌声で目が覚める。コロナ禍であってもなくても、鳥たちは、いつもどおりハッピーな声を響かせている! 

いつもネガティブな情報に右往左往している私たちに、すぐ近くにある自然の豊かさを気付かせてくれる。

この時期に聞こえてくる、この声の主を、調べてみると”ミソサザイ”という日本最小の野鳥の一種で、全長は11cmほどしかなく、胴体だけだとゴルフボールくらいの大きさ。全身は焦げ茶色、翼には黒褐色の紋が入っている。

短い尾をピンと立て、体を震わせながら大きく口を開けてさえずる。日本最小の独特の名前は小さなことを意味する「ササイ(些細)」に由来している。ミソサザイは世界中で古くから親しまれてきた鳥で、日本では古事記や日本書紀に登場する。ヨーロッパでもグリム童話や民間伝承に出てくる。小さいながらも存在感のある鳥である。

拭き掃除で、埃を取り除く

ホテルでチェックアウト後の部屋を清掃する際、前泊者の汚れと共に、邪気のようなものがそのまま部屋に残っている場合がある。その際は、前の住人だったゲストのゴミを捨てたり、丁寧に清掃し、埃をとることにより、その空間をニュートラルな状態へと戻すことができる。(☛ホテルウーマンの健康習慣15選)

チェックインすると滞在中は、そのチェックインしたゲストの持ち物や、行動により、空間がその方のものとなる。掃除とは、単なる清掃ではなく、その部屋を浄化する大切なお仕事なのである。

部屋をニュートラルな状態に戻すためには、まず備品を常に一定の場所に置いておく必要がある。ホテルでは、タオルやアメニティなどの位置をゲストの導線を考えてセットしている。例えば、バスアメニティなどは、よく使う順番に、手が届きやすい高さや間隔を考慮し、シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、ボディローションなどの順番にセットされている。

ゲストが長期滞在の場合は、その方の癖やその方の仕様を尊重し、それを記録し、その方の利き手、高さなどに合わせ、設置するよう心掛ける。

ホテルの部屋をニュートラル(クリーン)にする方法

  • 部屋にあるゴミをすべて捨てる
  • 埃、水垢、手垢を取り、濡れ雑巾で拭き掃除をする
  • 空気を入れ換える

ホテルのハウスキーパーはこの作業を繰り返し毎日行っている。この決められた掃除という単純作業の繰り返しにより、直感力が研ぎ澄まされていく。家の場合は、チェックアウトがないので、常に家族の私物で溢れている状態だが、それぞれの部屋で使う物の定位置を決め、そこへ常に戻すことにより、部屋が整いやすくなる。

この感覚は、ゲストが長期滞在している場合の清掃に似ている。ホテルでは長期滞在されているゲストの部屋は、時間が経つにつれ、沢山のお土産や私物が増え、部屋の気が乱れてきます。優秀なハウスキーパーは、ゲストが使いやすいよう、カテゴリー分けし、私物を動かしすぎない程度に定位置を作りだし、ゲストが生活しやすい空間を作るよう、心掛けています

ホテルで磨ける直感力

この仕事を続けるほど、直感力が強まってくると思うことがある。それはこんな時だ。常に空間をきれいにする、インスペクション(インスペクションはホテルの新おもてなし!)をする仕事をしていると、どこかに何か違和感や何かいつもと違うなあという感覚が起きる。その時は、大体といって良い程、目の届かないソファーの裏などに、カーペットのシミがあったり、お風呂場の拭き残し、ゲストの忘れ物などがあったりします。

逆にとても気持ち良いと感じることがある。それは特別清掃後や、窓清掃や普段できない箇所を隅々まで時間をかけて行った時、また高貴な方が宿泊された後の部屋などである。

コロナの影響で、ホテルは空前の低稼働が続いており、以前の様に毎日清掃できる状態ではない。長い間販売していない部屋に入ると、やはりいつものような気持ち良さが感じられない。部屋というのは長い間使用しないと、空気の循環が悪くなるため、販売するためには時間をきちんと取って、準備し設える必要があります。

ホテルの清掃をすることにより、何か変だなあとか、いつもと違うなあとか、そんな感覚が研ぎ澄まされてきます。これはもちろん定期的な清掃や、毎日時計周りでインスペクションをして見落とさないよう、普段の仕事をきちんとしていることが大前提である。

直感を頼ろう

毎日のお掃除のルーティンにより磨かれてくるこの感覚は、掃除以外の場所でも大いに役に立ちます。管理人の場合は、長い間、ゲストの肌に触れるものに寄り添って来た為、次のようなところで強い感覚を感じます。

  • 肌感覚
  • 周りの色
  • 体験したこともないビジュアルが気になる
  • ことば

肌感覚は、シーツやタオル、ホテルアメニティなどに触れてきた感覚と一緒で、気持ち良いとか、これは少し体に合わないなどの感覚です。この感覚は、物を購入する時や、人やチームと関る際にも、頼りになる感覚です。

周りの色は、その場所(会社、国)にもう少しいた方が良いのか、転職をした方が良いのかなど、転職や引っ越しなど転機が訪れた時に頼りになる感覚です。もうここは自分の居場所ではなくなると、今まで明るく感じていたものが、黒やグレイに見えたりします。それは天気の良し悪しにかかわらず起こります。皆さんも、もし今いる会社の壁の色や廊下などが急に暗っぽく感じたら、何かのサインかもしれません。

管理人は、一度留学中に部屋の中に雨が降ったような感覚がありました。どうしたのかなあと思っていたら、すぐに日本から電話があり家族の不幸を知りました。これには自分でもびっくりしましたが、家族からのサインだったと後から気が付きました。それから、転職を考えている時、いつも見慣れた従業員の服の色が急に暗く見え始めたこともありました。今まで感じない感覚かもしれませんが、もしそういうサインがあれば、そろそろ転機なのかもしれないと思い、変にそこにずっと執着するということがなくなりました。

ある夜寝ていると、今まで見たこともない複合施設みたいなビルが、はっきりとビジュアルに神々しく夢の中に(☛blog 3)が出てきたことがあります。管理人は、もともとすごく沢山夢を見るたちなのですが、それから半年ぐらいしたら、なんとそのビルそっくりな新規のホテルが雑誌の表紙にボーンと大きく取り上げられていました。もちろん、その後、大変お世話になったホテルのビルだったのです。これには、驚きました。

成功者の方は、よく素敵な言葉を集めたり、良い言葉を使ってお話されています。管理人は、すごく覚えが悪くてこの言葉いいなあと思っても、すぐ忘れてしまいます。今更ですが、やっと思いついた方法は、とりあえず気に入ったことばをノートにメモしておくようにしたのですが、不思議と確かあそこに書いておいたと思い、取り出そうと思っても、その肝心なメモが見つからないことがあります。探していた単語は結局見つからないのですが、以前メモしていた全く違う言葉を見つけて、そうか、これだ!なんて勝手に喜んだりしています。そして実はその単語こそ自分がその時に心から探していた言葉だったりするのです。

直感を強くする

掃除を習慣化し、毎日自分の周りある空間を整えることは、直感を強くするのにつながっているようです。今コロナ禍で、YouTube、活字、ニュースなどの見過ぎで、私たちの頭の中は、直感みたいなものが降りて来てもそれを受け取る隙間がほとんどない状態ではないでしょうか?本当の直感が来てもわからないぐらい頭の中も、心もざわざわしているような気がします。お家でもできる直感を磨くためのお勧めのお掃除の方法をまとめてみました。

部屋の中にごみ(邪気)があると、どんなに掃除をしても空間はきれいになりません。まずは、掃除の前に必ず生ごみ(臭い)、プラスティックごみ、紙などのごみをまとめて捨てましょう!

湿り雑巾の効果は抜群です。手垢、水垢、心の垢を落とすのですっきりします。

ガラスや鏡は曇っていると、おうちの全体に透明感を感じられなくなり、どんよりしているため、心も同様に晴れないことが多くなります。窓やガラスは、スクイージーを使用し、横横縦の順番で切っていきます。

机の上に沢山物を置いていると本来の作業効率が悪くなります。掃除の時になるべく、収納するか、収納がない場合は、表面が見えるよう工夫してまとめるなどすると書き物をしたり、勉強したり、何かを始めたくなります。

最後に掃除が終わったら立ったまま、少しの間、目を閉じ、部屋の隅で自分できれいになった印のマークでお掃除を終了しましょう。管理人はその際独自のマントラを使用していますが、自分で決めたものを使ってみてください。儀式の終了のような感覚です。

立禅の際は、12経絡を意識しながら、気を巡らせることによりとても気持ちの良い感覚が掃除と一緒に、相乗効果として現れるでしょう。清掃を終えるとすでに体に良い気が巡っているので、体の中や頭の中にスペースを作ってくれることでしょう。

メディテーションと掃除を組み合わせると、考えすぎたり、感情の振れ幅が少なくなり、直感を感じやすくなるようです。皆さんも掃除による効果を是非試してみてください。

直感って、いつも感情の方が前にあるから、なかなかどれが本当かわからないんだけど、お掃除をルーティン化していると、やはり気持ちが整うからわかるようになるんだね!3日梟にならないようにしようっと!!!

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